2012年12月4日火曜日

【刑法】異例の判決:母親から4070万円奪った男に恐喝罪適用→刑免除【親族相盗例】


異例の判決:母親から4070万円奪った男に恐喝罪適用→刑免除(毎日jp)


刑法の規定で、親子や夫婦、同居親族間で起きた恐喝、窃盗、詐欺で罪に問われた者は刑が免除される。実際に判決で言い渡されるのは極めて異例という。

いわゆる親族相盗例と呼ばれるケースですね。要するに、犯罪が成立することは間違いなく、また違法性も責任も認められるが、政策的配慮の見地から罰しないこととされているケースということになります(ただし、一部の刑法学説によってはそもそも犯罪自体が成立しないと解釈するものもあるようですが、私はその見解は採用しません)。


↓↓↓


(恐喝)
第二百四十九条  人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2  前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

  (準用)
第二百五十一条  第二百四十二条、第二百四十四条及び第二百四十五条の規定は、この章の罪について準用する。




(親族間の犯罪に関する特例)
第二百四十四条  配偶者、直系血族又は同居の親族との間で第二百三十五条の罪、第二百三十五条の二の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯した者は、その刑を免除する。


では、なぜ親族相盗例などという規定が存在するのでしょうか。


刑法の体系書・基本書などで必ず触れられている理由としては、「法は家庭に入らず」というものがあります。つまり、家庭内の揉め事に対し国家干渉し過ぎることは良くないとの価値判断が働いていると言えます。


このような価値判断を前提とする条文がまさに親族相盗例なのですが、このような価値観は、果たして現代においても通用するのでしょうか。


司法試験の勉強をする際には、親族相盗例という項目については必ず勉強するのですが、実際の実務において問題となるケースというのは、ほとんどないという印象です(成年後見人関連の最高裁判例は出ていますけれど)。


そのような意味でも、今回の事件は、重大な問題提起をするきっかけとなるものだと思います。


ご挨拶

【諦めません】
知恵を絞って、解決策をご提案させていただきます。

【自信があります】
サービスの質に、絶対的な自信があります。

【あなたのために】
全力でお手伝いをさせて下さい。